今月のおはなし会♪

新型コロナ感染拡大防止で今年5月以降お休みしていた毎月恒例のおはなし会が、ようやく半年ぶりに今月から再開されました♪

まずは、11/5(金)に行われた「赤ちゃんのおはなし会」。

一緒に手遊び✊👐

久しぶりのおはなし会にスタッフも気合が入ります。さぁ、お母さんもご一緒に。ぐーぱー上手にできたかな?

赤ちゃんのおはなし会は、ゴローンとなっても大丈夫。ぐずって泣いても大丈夫。いっしょに歌って、踊って、楽しいおはなしを聞いて、す~ぐ笑顔になれますよ👶

赤ちゃん向けのおはなし会は毎月第1金曜日午前10時半からです。

赤ちゃんがいるから図書館はちょっと…なんて心配ご無用!ぜひ、赤ちゃんのおはなし会に一度いらしてみてくださいね☺

 

続いて、11/14(日)は読み聞かせボランティア「すまいりぃ」さんによるおはなし会「絵本とあそぼう」です。

たくさんのお友だちが遊びに来てくれました!

みんなが夢中になって聞いていると…

 

あれ~動物たちも思わず絵本から飛び出しちゃいました♪

まさに、絵本とあそべる「すまいりぃ」さんによるおはなし会は、毎月第2日曜日午前11時からです。

 

最後は11/20(土)、「さぬき語りの会」さんによるおはなし会です。

ボードに黄色、青、赤のポケットが3つ。さて、これはなんのおはなしかな?

絵本や紙芝居だけにとどまらない、工夫を凝らした楽しいおはなし会は毎月第3土曜日午後3時から。

どちらのおはなし会も、申し込み不要、参加費無料です。

スタッフ一同、みなさんのお越しをお待ちしています!

 

 

 

 

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ことひらまちじゅう図書館 ご来館♪

日ごとに肌をなでる風も冷たくなり、鍋物や煮込み料理がおいしい季節になりましたね。

朝夕は随分と気温も低くなってきたので、風邪などに気をつけたいですね。

さて本日は、町立図書館にステキなお客様がお見えになりました。

本で人と人がつながる活動を行っている「ことひらまちじゅう図書館」の方です。

 

 

「ことひらまちじゅう図書館」は、大人も子どもも一緒に楽しめる小さな居場所を琴平の町じゅうに広げたいと願い、2017年に「415のわ」の活動の中からスタートしました。

街角のお店やカフェに小さな図書館を設置し、異世代間や町内外の人の交流を生み、心の豊かさや、町の人たちの生きがいにつなげる取り組みです。

2021年11月現在、琴平町には24カ所の小さな図書館があるそうです。

本当に素晴らしい活動ですね。

そんな素晴らしい活動をされているメンバーの方が、町立図書館を見学に来てくださいました。

 

当館スタッフの案内で、館内を熱心に見て回ってくださいました。

 

「ことひらまちじゅう図書館」の取り組みは、本を通じて<図書館>と<人>と<地域を>つなぐ、まんのう町立図書館の「BookBookコミュニケーション」の理念とも通じ合うものがありますね。

また何度でも、ご来館ください。

本日は、ありがとうございました。

 

 

 

 

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大学生によるおはなし会📖

季節は冬に突入しましたが、読書の季節はまだまだ続いていますよね。

季節の風物詩を本で楽しむのもよし、これからの時期はクリスマスにちなんだ物語を味わってみるのもいいかもしれませんね。

 

さてさて、11月21日㈰、町立図書館ではいつもとは少し違ったおはなし会を開催いたしました ♪

 

 

おはなし会を開いてくれたのは、四国学院大学保育士養成コースの学生さんたちです。

 

まずは、「おしくらまんじゅう」のおはなしから。

紅白のおまんじゅうがくっついたり、はなれたり ☺

思わず誰かとおしくらまんじゅうをやりたくなっちゃいますね。

 

楽しいおはなしは、まだまだ続きますよ。

ワニくんが出てきたり、折れて小さくなったクレヨンが冒険をしたり、ワクワクとドキドキの連続です。

 

 

続いては手遊びです。

「キャベツの中から」の歌に合わせて、ぴっ♪ぴっっ ♪

うまくできたかな?

手遊びも、大勢でやると楽しみが何倍にも膨れ上がりますね。

 

  

手づくりのペープサートやパネルシアターなど、子どもたちが大好きなものが次から次へと出てきます。

場面転換や物語の進行など、息の合ったパフォーマンスを披露してくれました。

大学生のお兄さんやお姉さんたちと、楽しい時間が過ごせましたね (^^♪

 

四国学院大学のみなさん、ステキなおはなし会をありがとうございました。

 

 

 

 

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SDGs特別展示 はじまります♪

気持ちのいい小春日和が続いていますが、みなさまいかがお過ごしでしょうか?

季節は秋から冬に、ゆるやかに変わりつつあります。

季節の変わり目ですので、体調管理にも気をつけたい時期ですね。

 

さて、本日より町立図書館では「SDGs特別展示」を開催いたします。

 

 

世界的な取り組みとして広がりを見せている「SDGs」について知り、学び、行動を起こすためのヒントがつまった本を紹介しています。

 

2020年より始まった、まんのう町立図書館の新たな取り組み「BookBookコミュニケーション」は、本を通じて「図書館」と「人」と「地域」が互いにつながりあうことを目指しています。

誰もが、いつでも、どこからでも図書館とつながれる。それは、図書館とつながれない人を作らないという取り組みでもあります。

この「つながる図書館」の理念は、SDGsが目指す「誰一人取り残さない」という理念と相通ずるものです。

同じ理念を共有する二つの取り組みを通して、人と地球のより良い未来のために、図書館にできることを模索しながら、サービスの向上と地域貢献に努めていきたいと思っています。

 

 

今回の特別展示では、SDGsの17の目標ごとに、おすすめの本をまとめたブックリストを作成しましたので、ご自由にお持ちください。

館内では「くらしの中のSDGsクイズ」もやっています。

わたしたちの暮らしの中のちょっとしたことが、SDGsとどうつながっているのか、クイズにチャレンジしてみてください。

 

ロビーでは、「みんなで育てるSDGsの木」もやっていますよ

みなさんの関心がある目標カードを選んでいただき、それを葉っぱにみたててガラスにはっていただきます。

みんなで力を合わせて、木を大きく茂らせましょう!!

 

 

発達障害に関するパネル展も行っています。

このパネルは、先日、香川県発達障害者支援センター「アルプスかがわ」、「しょうがい者生活支援センター」より講師をお招きし、「特性のある方たちとのコミュニケーション」について研修を受けた際に、「アルプスかがわ」さんよりお借りしたものです。理解を深められる本も紹介しています。

これからも、一人ひとりに合った配慮のある図書館サービスを心がけてまいります。お気軽にご来館ください。

 

郷土資料コーナーでは「香川用水のパネル展」も行っております。

香川の水事情について、分かりやすく解説された資料が満載です。

ご来館の際は、是非ご覧になってください。

 

「SDGs特別展示」が、わたしたち一人ひとりに何ができるかを考えるきっかけになれば嬉しいです。

みなさまのご来館をお待ちしています。

 

 

 

 

 

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農業講座 「土と肥料の知識を深めよう!」

大人気シリーズ「農業講座」が久々に帰ってまいりました。

今回のテーマは「土と肥料の知識を深めよう!」。

お花もお野菜も、「土」つまり、土壌が大切ですよね。

よく、豊かで良い土のことを「肥えた」と表現しますが、肥えた良い土を作るには、知識や経験が必要ですよね。

今回の講座では、土壌医で、香川県農薬管理指導者でもある、当講座の講師・豊嶋和人さんに、土と肥料について教えていただきました。

 

 

土壌医検定3級程度の過去問題を使い、クイズ形式で土と肥料についた学んでいきました。

なんだか難しそうに聞こえますが、豊嶋さんの分かりやすい解説で、検定を受けない方も、楽しみながら受講することができました。

 

 

参加者のみなさんは、積極的に質問もされ、とても熱心に講座を受講されていました。

みなさん、「肥えた」土でキレイな花やおいしい野菜を育ててくださいね。

豊嶋さん、ありがとうございました。

 

土壌医検定は12月14日㈫まで申し込みができます。

試験は2022年2月13日㈰です。

挑戦してみたい方は、土壌医検定のホームページをご覧ください。

図書館にもパンフレットがございますので、スタッフまでお声かけください。

 

 

 

 

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秋の読書週間 おはなし会スペシャル‼

立冬も過ぎ、秋の心地よい陽気に冬の寒さが徐々に染み入るようになりましたね。

そんな季節の変わり目に、町立図書館ではステキなおはなし会を開催しましたよ ♪

4月以来、半年ぶりとなるおはなし会は、秋の読書週間のスペシャルバージョンです (^^♪

 

第1弾は、10月31日㈰の「本と生きよう! おはなし会」です。

「本と生きよう!」は、本と生きることの素晴らしさや、誰もが図書館とつながりを感じられるような活動をする読書運動です。

図書館のイベントやオフトークなどでお馴染みの「本と生きよう!」の歌から生まれた運動なんですよ。

久々のおはなし会 ☺

たくさんのお友だちが集まってくれました。

この日はハロウィン当日ということもあり、可愛らしい仮装をしてきてくれた子もいました。

 

 

やっぱり、みんなおはなし会が大好きだよね ❤

ページがめくられるたびに、みんなの体が少しずつ前のめりになっていましたね。

テレビや動画とは違う、同じ時間を共有して物語の世界をともに旅する、唯一無二の体験ですね。

 

最後に、「本と生きようノート」のプレゼントです。

みなさんの「読書の歩み」が書けるようになっていますので、たくさん読んで、ノートをいっぱいにしてくださいね  (^_-)-☆

 

スペシャルおはなし会の第2弾は、11月7日㈰に開催いたしました、「さぬき語りの会」のみなさんによるおはなし会です。

 

小さな子から、ちょっとお姉ちゃんたちまで、たくさんのお友だちが来てくれました。

いつものように、おはなしのロウソクを胸に灯したら、手袋人形の歌や、動物の鳴き声などで、にぎやかにスタートです。

みなさん、声をあげて笑ったり、ノリノリで動物の声を真似したり、大いに盛り上がりましたね。

 

おはなし会の醍醐味は、やはり一体感!!

物語の中を、みんなで一緒に歩きながら、笑ったり、驚いたり。

初めて会った子も、すぐにお友だちになれちゃいますよね。

 

最後はプレゼントもありましたよ。

不思議な「自動販売機」を押すと…???

何が出て来たかな?

たくさんの笑顔と笑い声が響いた、楽しいおはなし会でした。

 

両日とも、ご参加くださった皆さん、ありがとうございました。

そして「本と生きよう!読書運動」のみなさん、「さぬき語りの会」のみなさん、

ステキなおはなし会をありがとうございました。

 

 

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秋の読書週間📚

食欲の秋、芸術の秋、そしてそして読書の秋‼

10月27日㈬から始まった「秋の読書週間」。

町立図書館では、様々な展示やイベントを開催中です。

 

 

今年の読書週間は初の試みとして、香川県内の公共図書館連携企画「#つながる図書館」を開催しています。

第1回のテーマは「思い出の本~忘れられない一冊~」です。

各館がテーマにそっておすすめの本を紹介し、それぞれの館で展示を行っています。

日本で一番小さな「うどん県」ですが、今回は24の図書館が参加し、新たな企画にチャレンジしました。

 

それぞれの本にまつわる思い出エピソードもあわせてお楽しみください。

 

芸術の秋でもありますので、ステキな作品展示も行っていますよ。

 

ロビーでは、「まんのう文学会」による、俳句や短歌の作品展を開催中です。

日常のふとした瞬間に湧き上がる感情や、季節の移り変わりなどを、美しい日本語で紡いでいます。

ご来館の際は是非、足を止めてご覧になってください。

 

「写遊会・彩」のみなさんも、ステキな写真を展示してくださっています。

県内外の自然や風景を切り取った美しい写真をご堪能ください。

 

 

「まんのう町竹細工同好会」のみなさんは、今年も目を見張るような素晴らしい作品を展示してくださっています。

固いイメージの竹を自在に操り、趣味の世界を芸術に昇華させた作品の数々を、是非ご覧になってください。

 

最後は、図書館と利用者のみなさんとの共同企画、「みんなのことばで詩をつくろう!」です。

読書週間を前に、「読書」をテーマに利用者さんからたくさんの言葉を募集しました。

ご応募いただいた言葉を、当館のスタッフがつなげて詩を作りました。

数々の魅力的で個性あふれる言葉をいただき、ステキな詩が完成しましたよ。

図書館ロビーに展示していますので、是非ご覧ください。

 

秋の夜長をステキな本とともにお過ごしください。

 

 

 

 

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郷土史講座 満濃池歴史散歩

長引く暑さで衣替えを先延ばしにしていると、一気に秋が深まり、慌てて冬物の服を出した方も多いのではないでしょうか。

昼間のポカポカ陽気に誘われて、お散歩や散策に出かけられる方も多いでしょうね。

さて、晴天に恵まれた10月16日、長らくお休みしていた「郷土史講座」が開催されました。

郷土の歴史に詳しい片岡孝暢さんを講師に迎え、郷土の歴史や知られざるエピソードを学びながら、満濃池周辺を散策しました。

香川のため池を大きな順に兄弟になぞらえ、「満濃太郎」、「神内次郎」、「三谷三郎」と呼ぶそうなのですが、ご覧の通り、長男である満濃池は、県下で最も大きなため池です。

秋晴れの空のもと、満濃池の魅力を満喫するツアーに出発です!

最初に見学したのは、湖畔の遊歩道にある「蛇谷」です。これは『今昔物語』にも出てくる、満濃池に住んでいたという伝説の龍、「八大龍王」を祀った祠です。

ひょっとしたら、みなさんの姿を龍が池の水面から眺めていたかもしれませんね (^^♪

心地よい日差しの中、散策は続きます。

 

神野神社の境内にある神櫛神社は、かつての豪族であった酒部黒麿の先祖「神櫛王」を祀っています。

 

神野寺では、われらが空海さんにご挨拶です。

満濃池の再築・修築における空海の功績を聞きながらそのお顔を眺めると、歴史と現在が間違いなくつながっていることを感じますね。

空海さんの視線の先には、青く澄んだ満濃池。

今も変わらず、池を見守ってくださいっています。

 

続いて訪れたのは、満濃池の守護神社である神野神社です。

ちょっと傾斜のきつい階段を上ると、町内最古といわれる石造りの鳥居がそびえています。

鳥居から眺める満濃池の豊かに水をたたえた姿は、本当に美しですね。

 

最後は鳥居の前で記念撮影です。

 

郷土愛にあふれる片岡さんの熱心な語り口に、参加者のみなさんは、全員虜になっていました。

散策ツアーお開きになった途端、また是非参加したいというお声が上がるほど ♪

次回の講座を楽しみにしていてください。

ご参加くださった皆さん、お疲れ様でした。

片岡さん、今回も素晴らしい歴史ツアーをありがとうございました。

 

 

 

 

 

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Happy Halloween🎃

10月も最終日、秋も深まってきましたね。

10月最後の日といえば、もうお馴染み「ハロウィン」ですね。

日本でもすっかり定着したイベントになりましたが、みなさんはどのように過ごされますか?

今夜はカボチャ料理がテーブルに並ぶのでしょうか?

ハロウィンの合言葉といえば、「Trick or Treat! お菓子をくれなきゃ、いたずらするぞ!」ですが、町立図書館の合言葉はちょっと違います。

「Trick or Read! 本を読まなきゃいたずらするぞ!」です (^^♪

本日ご来館される方は、是非「トリック・オア・リード!」と声をかけてくださいね。

かりまいちゃんたちも、ハロウィンを楽しんでますよ ♪

 

 

 

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第10回 ブログ版 郷土史講座「満濃池シリーズ9」

まだ暑さは残りますが、夜などは窓から入る風もひんやりとし、薄い夏ぶとんでは肌寒く感じるようになりましたね。

これから秋が深まるにつれ、食欲、芸術、読書と、新たな楽しみも増えてきますね。

さて、ブログ版の郷土史講座も10回目を迎えます。

満濃池について、さらに掘り下げて探求していきますよ。

講師はお馴染み、片岡孝暢さんです。

 

第10回ブログ版 「郷土史講座」 ~満濃池シリ-ズ9~

<満濃池の住所や地名からひもとく謎!>

今回は、満濃池の名前や地名の視点から、今一度歴史を振り返ってみました。そこで、二人が満濃池の住所や名前をひもとき、そこに住む人々の歴史や意味を考察しました。

 

花子さん:満濃池の住所は、どうなっているの?

太郎くん:現在は、池の大部分が「香川県仲多度郡まんのう町神野(かんの)」、そして池の一部分(南東部の五毛地区と南西部の森林公園側の池端と森)は、それぞれ同町の吉野(よしの)地区と七箇(しちか)地区になるよ。また、古代は「讃岐国那珂郡神野郷」だよ。

花子さん:きっと、「神野」という地名や「まんのう」という町名と満濃池の名前が関係していると思うわ。

太郎くん:そうだね。でもその前に、香川県から少し行政単位の変遷を見てみよう。香川県という言い方になったのは、いつ頃か知っている?

花子さん:もちろんよ。明治になってだと思うわ。それまでは、讃岐国と言っており、明治4年(1871)、廃藩置県があって香川県になったと思うわ。

太郎くん:そうだよね。その讃岐という国名は、『古事記』や『日本書紀』に登場している。大化の改新の詔によって、国・郡の制ができ、大宝律令によって、讃岐国には11郡ができたとなっているよ。(『延喜式』)讃岐国は初め国司が治めており、最初の国司が大宝年間、満濃池の築造のとき出てくる道足朝臣(みちもりあそん)だね:「萬濃池後碑文」)。

花子さん:すると、11郡のなかに、那珂郡があったのね。

太郎くん:そうだよ。そのときの地図①「古代讃岐郡郷図」だよ。

太郎くん:そして、明治32年(1899)7月1日郡制が実施され、那珂郡と多度郡が合併し、仲多度郡となったようだ。

 

地図①  古代讃岐郡郷図(木原薄幸・丹羽佑一・田中健二・和田仁『香川県の歴史』県史37山川出版から引用)

 

太郎くん :まんのう町は、平成18年(2006)3月20日、旧3町の満濃町、仲南(ちゅうなん)町、琴南(ことなみ)町が合併してでき、今年で15年目になるね。

花子さん:満濃池は旧満濃町(一部旧仲南町)にあるから、旧満濃町の行政単位の歴史はどうなっていたのかしら?

太郎くん:明治23年(1890)、真野(まの)村、岸上村、東七箇村、五條村が合併し「神野村」となった。そして、昭和30年(1955)4月、四條村、吉野村、神野村が合併し満濃町となり、同年7月高篠村が、翌年長炭村が加わって満濃町になったみたいだね。この時、町名の満濃が満濃池に由来していたのだと思うよ。

花子さん:真野村や吉野村は、前記の地図①中の真野郷や吉野郷と言い方が同じね。

太郎くん:そうだね。古代のそれぞれの郷の遺称地だよ。そこで、満濃池は真野郷に属していたので、真野池と呼ばれていたようだ。

 

花子さん:すると、満濃池のあたりの地域はどう呼ばれていたの?

太郎くん:先に出てきた東七箇村というのは、満濃池周辺の山地、池尻・三田・岡・葦谷・神野山と池南部の五毛神社跡地あたりのことだよ。いわゆる、池所と堤防下の池下、満濃池から南の五毛に続く池尻、そして西に続く三田の池の水掛かりの端である池尻一帯のことを指すのだと思うよ。そこで、このあたりの地域を示したのが地図②だよ。

地図② (国土地理院の地形図「善通寺」「福良見」「滝宮」「内田」1:25,000に加筆し、掲載。尚、満濃池内の南東端の点線は第三次嵩上げ工事前の池端を示す)

 

花子さん:なるほどね。でも現在の地名として残っている池尻は、池下の西側あたりになっているわね。今、池尻で人が住んでいるのはこのあたりだけだからかしら?

太郎くん:そうかもしれないね。ただ、神野山の神櫛(かんくし)神社跡がある所も「大字神野字池尻」となっているよ。池下の古老の話によると、池地や池の端の池尻で住んでいた人々が、今の池尻地域へ移り住んで、池尻と名付けたようだね。(西嶋八兵衛の満濃池再築の時)もちろん、ここ以外にも、他の地域や現在の五毛地区へ移り住んだ人もいるらしいよ。

花子さん:そしたら、真野郷から真野村と満濃池及びその周辺が分かれたのはいつ頃?

太郎くん:平安後期の元暦元年(1184)、満濃池が決壊した後は放置され荒廃しており、鎌倉、室町、戦国時代を経て、寛永年間の西嶋八兵衛による池の再築まで、「池内村」と呼ばれるようになっていたようだ。

太郎くん:そして、寛永19年(1642)、満濃池地は「幕府領七箇村」となったようだ。これが、前述の東七箇村(現在の仲南地区の七箇より東にあるので、明治8年池所の七箇村が東七箇村になる。)のことだよ。我が家の曽祖母の戸籍謄本をみてみると、明治25年の場合、仲多度郡神野村大字東七箇となっていたよ。ただし、池下(池の外)には「桶外村(ひのわき)」があったようだね。東七箇村のその後のことは前述のとおりだよ。

花子さん:そうすると、満濃町になったとき、東七箇村は「大字神野」という住所・地名になったのね。それが今でも、「神野」という地名・自治会名の呼び名になっているということね。

 

花子さん:それでは、最初に神野池、神野郷と名付けたのはだれなの?

太郎くん:今の定説だと、武国凝別命(景行天皇の皇子)の系統である御村別(みむらわけ)の子孫が、伊予から移り住み、この地を自分たちの住んでいた伊予の神野郡(新居浜・西条)に因んで神野郷と名付けたようだ。

花子さん:でも何を見ると、神野郡と呼んでいたことがわかるの?

太郎くん:それは、『続日本紀』『日本紀略』『日本後紀』に書かれているよ。『日本後紀』でのその箇所をあげると、「嵯峨天皇」の大同四年九月二日「乙巳、改ニ伊豫國神野郡一爲新居郡一以レ觸ニ上諱一也、」と記載されているよ。つまり、伊予国神野郡は嵯峨天皇の諱(いみな:神野、賀美能)に触れるため、新居郡と改めた、ということだ。だから、この地でも「神」(しむ)の字を同音の「真」(しむ)に改め、神野郷から真野郷になったと思うよ。そして、神野池も真野池に改めたのだろうね。

『仲多度郡史』によれば、神野社(神)は推古帝の御宇(在位:593年~628年)、営社而遷座され、郷名もこの神野神の社號より起これるとしており、「此の池は大宝年中国守道守朝臣の創築する所にして初め神野池(カミヌノ)と称す」とある。ただし今は、「カンノ」と呼んでいるけどね。(『日本後記』「桓武天皇・延暦十八年六月十五日の条」も参照)

花子さん:なるほどね。でも、矢原氏の先祖と云われる神櫛王(景行天皇の皇子)も「神」という名前なので、何か神野と関係があるような気もするわ?

太郎くん:うーん、そこは謎だね!ただ、満濃池の誕生秘話と関係しているのかもしねないね。

 

(尚、満濃池は平安時代や鎌倉時代、万農池、萬濃池、万乃池、万能ノ池、満農ノ池、万ノ池、万之池等と記されています。満濃池と書き、「まんのう」と呼ぶことが一般的になったのは、寛永年間(1624~1644)の再築以後からのようです。江戸時代は、讃岐国内で一番大きかったので、満濃太郎(次郎・神内池、三郎・三谷池)の愛称でよばれていたようです。そして、明治12年(1879)からは「満濃池」に統一されたということです。)

 

<満濃池の誕生秘話>

花子さん:先の満濃池誕生秘話ってどういうことなの?

太郎くん:満濃池を最初に作ったのはだれかということだけど、第3回と5回でも少し触れたけど、九十九谷の所に「天真名井」と呼ぶ湧泉(出水)が5カ所あり、その中の三田中谷にある湧泉は50町歩以上の水田を灌漑することができるほど豊富であるという。それを中心に作ったのが最初の池ではないかと思うよ。

花子さん:すると、それが大宝年間(701~704年)讃岐の国守道守朝臣が満濃池を築いたということかもしれないわね。

太郎くん:僕もそう思うよ。讃岐の国守がだれかはさておき、少なくともこの地域の有力な豪族が池の築造にかかわっていたのは確かだと思う。そうしないと実際には池は作れないからね。

花子さん:そしたら、大宝年間の頃、この神野地域あたりでの有力豪族だと考えられる御村別(伊予から移ってきた)の子孫なのか、もしくは矢原氏の先祖なのか、はっきりとした記録が残ってないけど、どちらかの一族ということね。また、両方が協力して築いたのかもしれないわね。

太郎くん:たぶん、御村別の子孫の身(むくろ)は、大化の改新(645年)の頃、那珂郡の郡家(今の丸亀市)へ主帳として移転していたと考えられるので、僕は矢原氏の先祖の益甲道麿(道麻呂)あたりが関わっていたのではないかと思うのだけど、あるいは太田亮氏(『姓氏家系大辞典』による)の言うように、御村別の分派により作られたかもしれないね。御村別の子孫のなかでも神野に居残った人達がいたかもしれないし、その時の池は現在の池地内の天真名井の湧泉あたりを中心に造られた小規模の池だったかもしれないね。

太郎くん:矢原氏の先祖は最初、現神野寺の西の池尻(写真①)附近に、旧矢原邸を建てたのではないだろうか。その北真上の神野山に「神櫛神社跡」があるよ。その後、池下「岩の本」の「矢原邸(の森)跡」(第4回を参照)と云われている所へ移ったのかもしれないね。

 

写真① 池尻の旧矢原邸跡と思われる所?(三田手前)本人撮影

写真② 池下の矢原邸の森 本人撮影

花子さん:その後、空海さんの再築までの間に、池の築造に関しては何か行われていないの?

太郎くん:天平宝字7年(763)讃岐は旱魃であり、この頃讃岐国の条理計画が完成したようだ。想像だけど、そこで矢原氏の祖先と云われる酒部黒麿が満濃池の築造(当時の讃岐国守:百濟(王)敬福に支援を依頼したか、逆に命令されたのではなかろうか)に一役を担ったのではないだろうか。神野神社由緒には、天平宝字8年(764)に勅命を受け、天真名井の下流に堤を築いて(この時の堤の位置は空海が再築したあたりだと思われる)天真名井の池と名付けたと伝えているようだ。確かに、『続日本紀』によると、天平宝字8年(764)9月1日、淳仁天皇は各地で洪水や早害が思いがけない時に起こっているのは、国司や郡司の民を使役する時期が適当でなく、堤・堰を修造しなかったための過失であるとし、賢い人物を速やかに登用し、人民を苦しめ煩わせてはないないとの勅命を下している。

また、天平宝字8年(764)に、淡海真人三船(おうみのまひとみふね)が造池使として、近江国に行って溜池を修造したという事例も『続日本紀』に出てくるからね。

花子さん:これらのことを簡単な絵図に表すと、さらによく分かるかもしれないわね。

太郎くん:それではさっそく、絵図を作ってみよう。(絵図①)

 

絵図① 嘉永年間の「濃池営築図」を参考に筆者が作成した想像図

 

花子さん:これだとよくわかるわ。あとは、年表にもできるといいわね。

太郎くん:でもこのことは、想像、推論の域を出ないから、萬濃池後碑文の記す大宝年間、神野神社記の記す天平宝宇8年の間には約60年間のずれがあるので、これをどう解釈するか今後の研究課題だと考えているよ。

 

 

満濃池シリーズも、回を重ねて9回。

知れば知るほど歴史の奥深さを堪能でき、たどり着いた答えの先には、さらに掘り下げるべき課題が出てきて…。

本当に、歴史ロマンに終わりはないですね。

片岡さん、ありがとうございました。

 

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