第1回 ブログ版「農業講座」

朝夕の肌寒さもようやく和らぎ、春真っ盛りの今日この頃、園芸や家庭菜園など、土いじりがお好きな方にはいい季節ですね。

今年度は、まんのう町立図書館HPでも「まんのうの達人」としてお力を貸していただいている豊嶋和人さんの「農業講座」を予定しておりましたが、4月・5月と延期を余儀なくされておりました…が、この度 ‟ブログ版” として、新たな形で皆さまにお届けできることになりました!

第1回のテーマは「土」。

講師はまんのう町で農業を営んでおられる、豊嶋和人さんです。

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【園芸番組や家庭菜園本の土とまんのう町の土ってなにが違うんだろう】

高篠で農業をやっています豊嶋と申します。本が大好きなもんで農業雑誌に書評コラムの連載もしております。

新型コロナウイルスの感染拡大であまりお出かけもできず、気が滅入っている方も多いんじゃないでしょうか。こういうときこそ家庭菜園や畑しごとの出番です。美味しい空気を吸いながら、美味しい野菜やきれいなお花を作ってみましょう。

ところで、NHKの園芸番組や家庭菜園の本、雑誌に出てくる畑の土と、まんのう町の田んぼの土ってどこか違うと思いませんか。

ホームセンターで買った黒土(黒ボク土)を田んぼに置いてみました。

右の黒土が、園芸番組や本でよくみかける畑の土ですね。関東や九州によく見られる土です。この辺の灰色や褐色の土と違って乾いていても黒いんです。そして軽い。鍬が楽々と入ります。

最近は大雨にみまわれることが多いですが、左の田んぼの土のように雨に叩かれて固まることもありません。よほどの大雨でないかぎりはすーっと浸透していき、水はけは抜群です。

いいことばかりかといえばそうでもありません。黒ボク土は軽いので大風が吹けば飛んでいきます。石灰質肥料や堆肥がふんだんに使えるようになるまでは、作物の育たないやせ地とされてきました。かつては土器川と金倉川が山の養分を運んでくれるまんのう町の土のほうが肥沃ないい土だったんですね。

というわけで、園芸番組や本を参考にして家庭菜園を楽しむ際には、まず高い畝とスムーズに水が流れる排水路を用意しましょう。水がたまってから鍬を入れるのでは土が重くてしんどいですからね。

梅雨後半の大雨で根傷みして水が吸えないところに梅雨明けの強烈な日差しがおそう頃をうまく乗り切るのが春から夏にかけての家庭菜園のコツです。野菜ならピーマン、花ならアスターでは特に注意してください。

最後に、図書館の蔵書のなかから土にまつわるおすすめの本を紹介します。

松中照夫『土は土である 作物にとっていい土とは何か』 農山漁村文化協会(6135マ)

読みものとしても楽しい、土作りの入門書です。

山野井徹『日本の土 地質学が明かす黒土と縄文文化』 築地書館(4551ヤ)

黒ボク土をめぐる謎解きがとてもスリリングです。

横山和成監修『図解でよくわかる土壌微生物のきほん』 誠文堂新光社(6135ズ)

植物の生育を助けたりさまたげたりするいろんな微生物について一度に学べます。

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いかがでしたか。農業の達人ならではのお話が聞けましたね。

豊嶋さん、ありがとうございました。

第2回以降も、お楽しみに!!

 

 

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