ブログ版 農業講座 番外編「ハロウィンのやさい」

ほんの数日前まで暑さが続いていましたが、急に秋めいてきましたね。

美味しいものや旅行に芸術…。まだまだこれまで通りにはいきませんが、秋は楽しいことが目白押しですね。

ハロウィンもその一つ。今ではすっかり日本に定着し、毎年各地でお祭り騒ぎとなっていますよね。

街のディスプレイやお店の売り場も、オレンジ色に染まっています。

そこで今回は、講師の豊嶋和人さんにブログ版農業講座の番外編として、ハロウィンの野菜についてお話しいただきます。

【ハロウィンのやさい】

そろそろハロウィンの季節です。わたしが子どもの頃はこの時期お祭で大人が変装したダカ(鼻高天狗)を友達みんなで「てがって」と寄って行っては、きゃっきゃ言いながら追いかけられるのが楽しみでしたが、今は子どものほうが仮装していたずらするぞ~って言うわけですね。

カボチャをランタンに「仮装」するのもハロウィンの風物詩ですね。ハロウィンの催しに使われる観賞用カボチャにはいくつかの品種があります。日本では北海道に大きな産地があるそうです。もちろん食用のカボチャ同様こちらでも作ることができます。育て方によっては何百kgにもなるドデカボチャコンテスト用品種の「アトランティック・ジャイアント」、食べても美味しいミニカボチャ「プッチィーニ」の種は春にホームセンターや種苗店でも容易に入手が可能です。

カボチャ栽培のコツ、というよりも悩みどころというと葉に白い粉がつき、激発すると枯れてしまう「うどんこ病」でしょうか。いろんな作物につく病気ですが、キュウリやカボチャなどのウリ科野菜で被害が目立ちますね。県内外の生産者仲間のあいだではうどんこ病が出ると、冗談混じりに

「かがわけんがちょっと出てる」

などということがあります。香川県といえば「うどん」なのでそこにかけているわけですが、実は香川県はうどんこ病が出やすい気候の土地でもあります。うどんこ病の発生は他の多くの病害同様に雨などで作物が濡れることがきっかけになりますが、乾燥した気候でより広がりやすいからです。そこが他の病害と違うところです。5月や空梅雨の6月に、雨が降ったあと天気予報がずっと晴れだったら白い粉が見えないうちに防除してしまいましょう。炭酸水素ナトリウム(重曹)や炭酸水素カリウムを主成分にした殺菌剤は耐性菌が出にくく、発生初期によく効きます。

うどんこ病が発生した野菜の写真が見当たらなかったので、スイートコーンの畑に生えたホトケノザが全身うどんこ病で真っ白になっている写真を紹介します。ほんと、たくさんの植物に寄生します。

(うどんこ病にかかったホトケノザ:本人撮影)

ハロウィンに話を戻しますけど、ハロウィンってもともとは古代ケルト人のお祭りですよね。それなのになんで新大陸が原産地のかぼちゃが象徴のようになってるのか以前から少し違和感がありました。調べてみると、かつてはかぼちゃではなくカブをくりぬいてジャック・オー・ランタンにしていたようなんです。なるほど、カブはロシア民話「おおきなかぶ」でお馴染みなように寒い地方でも取れる作物です。最近は白いカブ、赤いカブだけではなく黄色いのやピンクのなど、色とりどりのカブ品種があります。ハロウィンにカブを飾ってみても楽しいかもしれません。そしてシチューやサラダにして食べれば二度美味しいですね。

しかし飾りにするには小カブでは迫力という点でカボチャに負けてしまいます。日本で大きなカブといえば、京都の郷土野菜、聖護院かぶですね。ハロウィンに間に合わせるためには8月中に播かないといけません。が、ハロウィンに関係なくてもよいなら今からでも10月中なら播けます。暑い時期に播くと柔らかいカブの葉っぱはダイコンサルハムシやキスジノミハムシ、カブラハバチなどの格好の餌食になってしまいますし、耐病性品種でなければ根こぶ病も心配です。ですがこれからの季節ならその心配も少なくなります。冬に食べる聖護院かぶの千枚漬けはさっぱりとして美味しいですね。

ブログ担当のワタクシの家では、スーパーで売っている小ぶりの「坊ちゃんカボチャ」の種をくり抜き、ひき肉を詰め、さらにチーズをのせてオーブンで焼いた料理が、ハロウィンの定番になっています。

カボチャって、どんな料理にしても美味しいですよね。

イベントやお出かけが難しい今年は、カボチャ料理でハロウィンを楽しんでみてください。

豊嶋さん、ありがとうございました。

町立図書館では、ハロウィンコーナーを設置していますので、ハロウィンの物語も是非お楽しみください。

 

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